グランプロデンタルクリニック銀座

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院長ブログ

アライナー矯正後の噛み合わせの違和感について

顎関節を見ていない症例が多い。
私たちは理想的に良い噛み合わせは、顎関節・咀嚼に関係する筋・歯列の3つの調和がとれた状態と定義しています。
そして、毎日行っている噛み合わせが関係する治療に際して、私たちがしていることは、

①歯の位置・形と歯周組織を整える         
②顎関節の状態を整える    
③筋の状態を整える 

の3つになります。      
マウスピース矯正の時もこの3つを検査して、診査・診断をしてから行うことが大切だと考えています。
 
私たちは、矯正治療のときにも、治療期間中に顎関節の状態をCTで撮影して、モニタリングをしています。 
その画像診断を行い、その方にとって正しい噛み合わせになるように、歯の動かし方をコントロールしています。
その理由をお話しします。

顎関節は、例えるとノートパソコンの蝶番の部分開く時、閉じる時スムーズに動くのがあたりまえ。     
そしてモニター部分とキーボードの部分がピッタリ合って閉じますよね。 
 
そのときに蝶番の不具合でうまく閉じないと、困りませんか?    
また、うまく開いてくれないとモニターをうまく見れないかもしれません?  
 
おそらくカスタマーセンターに連絡して修理してもらうか、場合によっては新しいノートパソコンを購入するかもしれません。
口も同じ感じで、上顎と下顎が、開いている状態から、閉じた時ピッタリ全部の歯が噛めるのが普通の感じだと思うのです。  
 
このときの蝶番が顎関節です。私だけかもしれないのですが、ノートパソコンを閉じる動きと、口を閉じる動きが似ている気がしています。   
いつもは意識していないと思いますが、調子が悪くなった方が顎関節症と診断されることがあります。
 
ところで、マウスピース矯正は上下顎にマウスピースを入れていただくので、奥歯部分で2〜3ミリ前後の厚みがあります。
ノートパソコンを閉じるときに2〜3ミリの厚みがある冊子などを挟んで、
ぎゅうっとモニター部分を閉じたら、蝶番が壊れてしまうかもって思いませんか?
 
確かに、私たちの顎関節はノートパソコンの蝶番よりも柔軟性・適応性があります。   
残念ながら、その機能には個人差があること、そして限界があるのです。 
 

 
また、顎関節の周りには、靭帯・筋肉・耳・神経・血管などがあり、少し離れたところに歯・歯肉・目もあります。    
例えば、筋肉の凝りが原因で歯に痛みを感じることもありますし、私も経験しましたが、顎関節が原因で耳の中に痛みを感じることもあるのです。
私は臨床でのお話をしますと、「矯正は終わって、見た目は良いのだけれども、噛み合わせがしっくりこない」という方々に遭遇しまう。
口腔内の状態は、上顎と下顎を別々に見ると綺麗に並んでいるのですが、「はい、噛んでください」とお願いすると、「自分では心地よい箇所ではうまくかめずに、少しズレた違和感のある箇所で噛み合わせるとぴったしに噛むのです、これでいいのですか?」となることが多いのです。
この状態は、顎関節と歯列の調和がとれていない状態です。

①下顎が奥になっている         
②下顎が前になっている         
③下顎が左右にずれている          
④下顎がさらに下になっている       
⑤①~④の組み合わせの状態

このように噛み合わせに課題がある状況に遭遇します。
このような状態をリカバリーするマウスピース矯正のソフトや、シュミレーションは存在しません。
     
私たちが日常で行っている噛み合わせ治療を応用して、リカバリー治療を行っています。     
その方法は、まずは顎関節の状態を確認し、マウスピース矯正のソフト上で、噛み合わせの不調和の原因となっている歯を1本ずつ顎の動きを予想した上で(ここがすごく重要なのです!)動かし、新しいマウスピースを作製します。
そして顎関節の状態を見に他リングしながら実際に使って頂きます。(詳細な方法は専門的すぎるので、ここまでにしておきます)
 
私たちは、矯正治療の開始の時、治療期間中、治療終了後もに顎関節の状態をCTで撮影して、モニタリングをしています。      
その画像診断を行い、その方にとって正しい噛み合わせになるように、顎関節の変化を予想しながら、歯の動かし方をコントロールしています。
 
噛み合わせの不調和を感じた時は、顎関節との調和がとれていないかもしれません。  

POINT

実は自分でも簡単に調べることができます。 
歯を噛んだときに、 
①一定の箇所でなく、何箇所かで噛める  
②歯にかかっている力の差を感じる    
③頬を触りながら噛むと、頬の筋肉の張りが違うのがわかる   
また、顎の動きが悪方も要注意かもしれません。

顎関節の状態を診断することで、課題の解決に進めることも多いです。  
 
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