院長ブログ
歯科技工士からみた 歯医者さんの実際!?
- 2025年12月23日
- お知らせ

今回は、前歯や奥歯の白い歯(セラミッククラウン、セラミックインレー、インプラント関連、義歯、、、)の作製をお願いしている歯科技工士の高瀬直さんとの対談の一部をご紹介させて頂きます。
高瀬さんが、ドイツ式の歯科技工を行い、噛み合わせを探求している時に、縁があって出会い意気投合してからかれこれ7~8年となります。
現在、グランプロデンタルクリニック銀座の白い歯の作製の全てをお願いしています。
普段は会うことがあまりない歯科技工士さんのお人柄や考えに触れることができる貴重な対談です。
Q1. 高瀬さんが、歯科技工、主にセラミック治療において最も大切にしていることを教えてください。
A1. 単に見た目を白く綺麗にするだけでなく、「患者の健康に寄与する医療」としての側面を最重視しています。具体的には、プラークがつきにくく、歯周病になりにくい、日常の口腔内清掃しやすい形状を作ることを哲学としています。
Q2. セラミックの被せ物で、見た目以上に重要と考えている「適合(ぴったり具合)」について詳しくお話ししてください。
A2. 削った土台と被せ物の間に極限まで隙間がない状態のことです。隙間があるとそこから虫歯になるリスクが高まりますが、ぴったり合っているほど歯の寿命が延びるというデータもあります。その精度を高めるためにマイクロスコープ(20~30倍の顕微鏡)で確認しながら製作しています。
Q3. 保険診療と自由診療(自費診療)の違いを教えてください。
A3. 「技工物の製作にかけられる時間と使える材料」が根本的に異なります。
- 保険診療:
医科と歯科では大きく違いがあり、医科は保険で病気が治せるという認識があります。歯科は、 国の制度上、昭和時代から変わらない古い基準や材料に縛られています。また、技工料が非常に低く設定されているため、顕微鏡を使って数時間かけるような丁寧な作業を行うことが経営的に困難(赤字になる)という現実があります。現在は、歯科疾患に対して最低限の治療の質となっています。 - 自由診療:
時間や材料の制約がないので、最新の技術や徹底した適合性を追求でき、歯を長期的に維持するための最善のセラミックの提供が可能です。
Q4. 高瀬さんにとって歯科治療において「噛み合わせ」の肝となる部分は何ですか?
A4. 「顎関節(がくかんせつ)」です。歯並びが美しくても、顎の関節や筋肉、噛んでいる位置のバランスが悪いと不健康(頭痛や肩こりの原因など)に繋がることがあります。
まず顎関節の状態を第一に考える「TMJ(顎関節)ファースト」のようなコンセプトを重要視しています。
Q5. 高瀬さんと私(福島)が描く、理想的な歯科の未来とは何でしょうか?
A5. 「予防が進み、疾患による治療の必要がなくなること」です。理想は、虫歯ゼロで歯医者がいらなくなる世の中ですが、どうしても防げない噛み合わせという課題が残ります。「噛む力による破損(歯ぎしり等)」や事故への対応、そして正しい知識に基づいた予防歯科のために私たちが存在する姿を目指しています。
「もっと詳しく見たい!」と思って頂いた方は、以下の動画を見て頂けると嬉しいです。
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