
嚙み合わせ治療の
流れ
精度の高い
噛み合わせ治療を追求・提供
私たちが拝見させて頂く患者様の口腔内は、
- 抜歯に至った歯がある
- 経年的な変化が起きている
- 歯科治療によって歯の形が変わってしまった
など、「顎関節・筋肉・歯・歯周組織」の4つの調和バランスが崩れてしまっている状況の方も多くいらっしゃいます。
だからこそ、その方々の口腔内では、噛み合わせの不具合が原因となり、終わることがない繰り返される再治療が今も起きていると考えています。
私たちは、最良の噛み合わせ治療を提供するために、「理想咬合の17の原則」*に基づく咬合理論の実践と、30年間の様々な研修による知識の蓄積と長期に渡る臨床経験に基づき多くの方の治療を行なってきています。
*1950〜60年代にアメリカで活躍した噛み合わせのスペシャリストの1人であったHuffman先生がまとめ上げた理想咬合論をもとに、寿谷一先生が50年前に改変・提唱した「理想咬合の17の原則」をPGIの西川洋二先生がさらに発展させた咬合理論
歯科での治療方法には、変わらないことと、変わることの両面あります。
私が歯科医師になる前からの術式が今でも日常に行われていますが、私たちの体の構造は変化がないので、これまでの歯科医師の諸先輩が治療方法の正解に辿り着けば、それは真理となって引き継がれると思っています。
- 虫歯は除去する
- 歯垢、歯石は除去する
と同じぐらいに真理と言えるのが、さきほどご説明させて頂いた咬合理論です
私たちは、デジタルを活用することで、より明確な診査・診断を行い、精度の高い噛み合わせ治療を追求・提供しています。
ご相談から
噛み合わせ治療開始までの流れ
- 11回目のご来院:初診相談
- 22回目のご来院:検査 1時間半〜2時間
*診断と治療計画作成2〜3週間お時間を頂くことが多いです - 33回目のご来院:治療計画のご相談
- 44回目のご来院から治療開始
症状に合わせて、最少で8項目から、最大で13項目以上行うこともあります。それらの結果をお時間をかけてしっかりと診断させて頂き、叩き台となる治療計画を作成します。
その計画を基に、患者様のご希望にあった内容になるようにお話を伺いながら修正し、お時間をしっかりと頂いて、私たちが患者様一人一人に合った治療計画を作成します。
ご相談から噛み合わせ治療開始までは、このようなスケジュールです。(*予めご相談いただければ、ご来院回数を減らすこともできます)
噛み合わせを整えるために、先述した複数の治療方法が組み合わせられた一人一人にカスタマイズされた治療方法です。
そして、ポイントの一つは「顎関節」です。何度かブログでもご紹介させて頂いたように直接は目に見えない顎関節の状態を常に見える化してチェックしながら噛み合わせ治療を進めていくことが本当に大切なのです。
患者様ごとに、必要なことを組み合わせて噛み合わせ治療を行うことがありますが、その際に重要なのは患者様のお困りごとを傾聴し、解決するために噛み合わせ状態を検査し、診断することです。
100人の患者様がいれば、100通りの治療方法が存在します。
大事なことは、一人一人の患者様ごとに、カスタマイズされた一口腔単位の総合的な診断をした上で治療を行わせていただくことです。
総合的な診断をさせて頂いた上であっても、諸事情がある方には、今回は部分的な治療に留めておいて、定期検診でチェックしつつ、将来的に一口腔単位の治療に移行するという長期的な計画も口腔内の状態によっては可能です。
治療ステップ
治療のステップは以下の流れで体系的に進みます。
Temporary
炎症・痛みなどの改善と、仮歯を作製することもあります。
Tentative
噛み合わせの課題を段階ごとに改善していきます。矯正、インプラント、仮歯調整などはこの段階で行います。
Provisional
この段階に至るまで何度も仮歯を調整し、数回仮歯を作り直することもあります。
Permanent
セラミッククラウンなどが装着されている状態で、一区切りとなり、定期的な経過観察に移行します。
「噛み合わせ」は全ての方にとって大切なことです。
噛み合わせに少しの違和感があることによって、歯が痛くなるだけでなく、様々な問題が引き起こされることがり、長引けば歯を失うことあるのです。
皆様の噛み合わせが長期的に良好な状態を保てるように、一緒に長期的に歩めると嬉しいです。