ジルコニア製のアバットメント

ジルコニア製のアバットメント (じるこにあせいのあばっとめんと)

一般的なインプラント治療におけるオールセラミックスはアバットメントがメタル製だったため、歯肉が薄い場合や退縮した場合に金属が黒く見えてしまいました。しかし、ジルコニア(酸化ジルコニウム)製アバットメントは、メタルを使用しないため審美性の高い治療を可能にします。

ジルコニア製アバットメントの特徴

高い強度

酸化ジルコニウムとは曲げ強度が900MPa、弾性係数が210GPaと、非常に高い強度の素材で、結晶構造が緻密なため、耐久性と耐腐食性に優れています。

優れた審美性

ジルコニア製アバットメントを使用して製作したインプラント上部構造は、アバットメント部が歯肉を通しても、明るい白色のために、歯肉が健全なピンク色に見えます。そのために、天然歯の状態に近い審美性を有しています。

一方、通常のメタルアバットメントを使用して治療した場合では、歯肉が薄い場合は、メタルが透けて見えるために、歯が黒っぽく見える時があります。

ジルコニア製アバットメントとジルコニア セラミックスのクラウン、ブリッジを組み合わせることで、金属を使用しないオールセラミックスによるインプラント上部構造の制作が可能になります。

優れた衛生面

酸化ジルコニウムは、メタルアバットメントの材料である純チタンと比較して細菌の付着が少なく、口腔内でも清潔な状態を保ちやすい歯科材料です。現在では、ジルコニアアバットメントは、前歯部、小臼歯部に限って応用されています。大臼歯部では、ケースリポートのレベルです。ですが、そのアバットメントの上にセットされるジルコニアクラウン、ブリッジの大臼歯部位への臨床応用はなされています。

近い将来は、すべてがジルコニアアバットメントとオールセラミックのクラウン、ブリッジの組み合わせのセラミックのみでのインプラント上部構造による治療が可能になるでしょう。