ウェルエイジング予防歯科
(クリーニング等)

「ウェルエイジング予防歯科(クリーニング等)」とは、グランプロデンタルクリニック銀座が初めて作った言葉です。
これまでの予防歯科は、「歯」に焦点を当てて作られましたが、
当クリニックでは、「健康寿命の延伸」という目標に向かって新しい予防歯科をご提案したいと思います。

「健康寿命の延伸」のためには、何を行えば良いのでしょうか?
答えは、「自立度が急激に下がるイベント(脳卒中など)を遅らせたい」ということなのです。

「メタボリックドミノ」という考えがあります。
生命に関わる重篤な疾患は、最初は虫歯・歯周病から始まり、数々の生活習慣病・感染症を経て、最終的に脳卒中や認知症、心不全などに繋がるというものです。
そのため私たちは、このような疾患を口腔内環境を整えることで未然に防ぎたいと考えています。

メタボリックドミノ

このような疾患を予防し、健康寿命の延伸を達成するには、以下の5項目が重要なことになります。

  • 1良い生活習慣
  • 2咀嚼機能の維持
  • 3栄養バランスの良い食事
  • 4適切な運動
  • 5社会的活動

これらの5つについてグループ全体と協力しながら、皆様のお役に立ちたいと考えています。
また、私たちの体の年齢的な変化に伴い、70歳ぐらいからメタボ予防からフレイル予防へのギアチェンジが必要になってきます。これは将来的に介護にならないようにするには重要なことです。

現在、当院では、主に皆様の「咀嚼機能の維持」という大きなテーマでのお手伝いに取り組んでまいりますが、食事へのアドバイスや生活習慣や睡眠の改善、運動などについても有益な情報をご案内してまいります。

現在当院では、主に皆様の「咀嚼機能の維持」という大きなテーマでのお手伝いに取り組んでまいりますが、食事へのアドバイスや生活習慣や睡眠の改善、運動などについても有益な情報をご案内してまいります。

健康寿命の延伸のために、
何本の歯で咀嚼機能の維持を
行えばよいのか

本来、永久歯の数は「28本」です(親知らずを除く)。
『8020』(80歳以上で、20本以上自分の歯が残っている)を達成した方々は、平均25〜26本残存していたというデータがあります。つまり、最大でも3本までの欠損ということになります。
さらに、この方々の噛み合わせの状態は、奥歯と前歯の機能が協調しあえる良好な状態でした。
令和3年には、8020の達成率は50%を超え、人生100年時代に近づこうとしています。

歯の残存本数とリスク

24〜25本以下

  • 咀嚼できる食品が減少する
  • 脳卒中を発症する割合が高くなる
  • 死亡リスクが約2割高くなる

18本以下

  • 認知症の発症リスクが高くなる
  • 肺炎死亡リスクは約2.4〜2.7倍以上になる
  • 死亡リスクが5割以上高くなる

10本未満

  • 要介護になる危険度が15倍になる

健康寿命だけでなく、寿命そのものにも大きく影響していることからも、最低で26本、できれば1本も失わない28本を目標にしています(矯正治療の場合は除く)。

もし、何らかの理由で抜歯になってしまった歯がある場合は、インプラント・ブリッジというしっかりと固定できる方法で咀嚼機能を回復させ、全ての歯が存在していた時と同じ咀嚼能力を取り戻して頂きたいと考えています。
(口腔内の状況などで、インプラント・ブリッジの治療が行えない場合、部分床義歯・総義歯という治療方法になる)

有効な歯科的メンテナンスの
方法

咀嚼機能の維持、つまり歯を守るためには、どうしたらよいのでしょうか。

歯を失う3大原因:「歯周病・虫歯・歯の破折」

これらが起こらないようにするには、以下が有効になります。

・歯周病と虫歯:口腔内細菌のコントロール
・歯の破折:良い噛み合わせへの改善と維持

ここでは、全ての治療が終わり、メンテナンスに移行した場合についてご説明します。

日常のセルフケアでおすすめする
3つのこと

1 歯磨きは1日2〜3回。
夜の1回は「ブラッシング10分+フロス5分」を推奨

よく3分ぐらいと患者様からお聞きしますが、この起源はカップラーメンなどが開発された頃に、歯を磨く習慣がそれほど普及していなかったため、せめて、お湯を入れて3分待てるなら、「歯磨きも3分できるでしょう」的なことから始まったとも言われています(諸説あり)。

歯磨き回数と口腔・咽頭・食道がんの関係があるようで、歯磨きが1日1回以下ですと、2.5倍のリスクというデータもあります。また、1週間に5回以上フロスをすると10年間の死亡リスクは25%減少するというデータもあります。

さらに、細菌叢についてですが、歯肉縁上・下プラーク、舌、唾液、扁桃、喉、胎盤は類似していることや、気管にも日常的に侵入していることもわかってきています。
また、日常の嚥下と一緒に、腸にまで到達してしまう歯周病菌も存在。
全身の免疫機能の70%を担っていると言われる腸の働きに対して悪影響を与えることで、結果として、全身の健康状態にも悪影響が出てしまうことも少しずつわかってきました。

このように、歯を守るだけでなく、全身の健康を守るためにも、毎日のセルフケアは非常に大切です。

2 フッ素入りの歯磨きペースト+洗口剤<補助>
(インプラントが入っている方は、フッ素がない方が良い)

最近は、CPC配合など薬用成分を含んだものがありますので、そちらもおすすめします。
こちらに関しては、日々アップデートした情報をお伝えしたいと考えています。

3 歯ブラシは、最低でも毎月替える(できれば月に2回ぐらい)

海外と比較して、日本人は歯ブラシをなかなか新しく替えていないようです。
新しい歯ブラシの方が効果的に口腔内清掃が可能です。

当院で定期的に行う
メンテナンスについて

歯垢の3色染め

新しい歯垢と、数日前から残っている歯垢、虫歯のリスクが高い歯垢を染め出し、セルフケアの状態を確認します。

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)

クリーニングのこと。
PMTCにより、歯肉縁上と最大で縁下2〜3ミリまでのプラークコントロールを一度行なうと、歯周ポケット内の細菌数も減少します。
この効果は、12〜16週ほど持続すると言われていますので、細菌数がもとに戻る前の3ヶ月ごとのご来院を基本的にはおすすめしています。

また、歯周病のリスク・虫歯のリスクが高い方、口腔内清掃が難しい状況の方は、1〜2ヶ月ごとのPMTCが良い場合もあります。口腔内の状態によっては、エアーフローによって超微粒子パウダーと弱酸性水を混合したものを歯面に吹き付けることで清掃を行うこともあります。

歯石除去

セルフケアでは除去できなかったプラーク(歯垢)は、2週間〜1ヶ月経過すると、唾液中のカルシウムが徐々に沈着して、固い歯石へと変化。
歯石になると、歯磨きでは除去できなくなってしまいます。
歯石は、口腔内細菌の溜まり場になってしまうのです。

フッ素塗布

歯の強化し、虫歯予防に効果があります。通常の歯磨きペーストに含まれる濃度より、高い濃度のフッ素を使用します。

レントゲン撮影

1年に1回撮影し、前年度との比較を行います。

歯肉検査

歯周ポケット・歯肉退縮量・歯肉の炎症の有無を1年に1回以上確認。炎症が確認されますと、メンテナンスの間隔について見直すこともあります。

噛み合わせチェック

歯は少しずつ咬耗して変化。また、顎関節の状態も変化するため、悪い兆候がないかを確認します。

このように、毎日のセルフケアとクリニックでのメンテナンスの両輪で、皆様の咀嚼機能の維持のお手伝いを行います。

クリニックでのメンテナンス

ウェルエイジング予防歯科の
費用

予防歯科
フッ素・リエナメル塗布 ¥5,500
プラークコントロール ¥8,800
クリーニング ¥13,200

※税込価格にて表示しております。

クリーニング定期検診6回パック

52,800円(クリーニング4回分相当 ※税込)

6回パックの方には、年に1回以下の検査も含んでいます。

・歯周病検査5,500円
・パノラマレントゲン検査6,600円

歯科ドック受診の方は、
クリーニング定期検診6回パックが
10,000円引き

歯科ドック