当クリニックでは、矯正の目的として、以下のように歯並びと噛み合わせの改善を目指しています。
①歯並び:審美面(見た目)
②噛み合わせ:咬合・顎機能の観点からの機能面と定義しています。

その際に、患者様の希望・顔貌・口腔内・顎関節の状態によって治療方法を検討します。

また、当クリニックの特徴としては、治療の対象年齢は、小学生〜60歳ぐらいまでで、分野的には、顎関節治療、インプラント治療、セラミック治療、歯周病治療を総合的に行う包括的歯科治療も行っています。
年齢と口腔内の状態を考慮し、いくつかの治療方法の良さを組み合わせることで、患者様にとっては単独での治療よりも、さらに良い結果に結びつきます。

治療の目的は患者様によって違ってきます。
目的に沿った治療計画のご提案をさせて頂きますので、患者様のご納得がいくまでじっくり相談して、治療方法を選んで頂きたいと考えます。

用語の説明

①歯並びとは
上下の前歯の調和
口元の突出感
歯肉の見え方などのことを指します。

②噛み合わせとは顎関節の状態を考慮した上で、
咬合平面
咬合高径
アンテリアガイダンス
3つを整えることを目標にします。

矯正歯科の治療方法

歯の矯正治療で
見た目だけでなく健康も改善

一般的に矯正装置を歯に装着して一定の力を加えることで歯の移動を促し、歯並びを整えたり、噛み合わせの改善のために行う治療方法です。

整った歯並び・噛み合わせは見た目の美しさだけでなく、健康づくりにも重要な役割を果たしているので、歯並びや噛み合わせが悪いと、ブラッシングが行き届かずむし歯や歯周病の原因になったり、発音が悪くなったり胃腸障害を起こしたり、あごの関節を痛めることもあります。

治療方法は、

  • 1ワイヤーを使う方法
  • 2マウスピース(インビザラインなど)を使う方法

があります。

1 ワイヤーの場合

歯の表側か裏側に矯正の器具(装置)を装着します。
表側に装置をつける矯正治療は、殆どの患者様で対応できますが、裏側に装置をつける矯正治療が向いていない方もいます。

さらにワイヤーを使うときに矯正治療専用のインプラントを使用すると、それを固定源として通常より強い力を加えて矯正することができます。

結果的に、通常より強い力で複数の歯をまとめて矯正できるため、治療期間が短縮されたり一般治療では限界のあるような歯の移動を可能にし、治療の精度をあげることができます。

2 マウスピースの場合

装置が目立ちにくい、また1日の間で装置を外せる時間があるなどのメリットがあります。
反面、ワイヤーの場合に比べて、対応しにくい噛み合わせ・歯並びの方もいますが、そのときはワイヤー矯正とマウスピース矯正の併用矯正で対応ができる場合もあります。

どのような装置で矯正治療を進めるかについては、ご希望と噛み合わせなど口腔内の状態によって決まります。

マウスピース矯正のメリット

  • 1装置が目立ちにくい
  • 21日の中で装置を外せる時間がある

ということなどが挙げられますので、日常的な生活はほとんど変わらずに、矯正治療を行うことが可能です。

治療方法としては、透明な薄いマウスピースを使用します。そうしますと、歯が少しずつ動きます。そのマウスピースの目的までの動きが完了したら、新しいマウスピースと交換します。最終的に、数個〜数十個のマウスピースを継続的に使用するという矯正治療方法です。

歯の動きを確認しながら、1段階ごとに「歯の型取り」をしてその都度マウスピースを作製する治療方法(Asoライナーなど)と、治療開始時に「歯の型取り(スキャン)」をして、最終的な歯並びの状態のマウスピースまで作る(インビザラインなど)治療方法の二つがあります。

インビザラインの場合は、毎月通院する必要がなく、約3ヶ月に一度の通院となります。

また、マウスピース矯正だけでは対応しにくい場合、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の併用矯正での対応ができる場合もあります。

これまでのイメージを変える矯正治療

みっともない、痛そう・・・
そんな意識を変えます

みなさんは矯正治療に対してどのようなイメージを抱いてらっしゃるでしょうか?
針金みたいな器具がみっともない、痛そう、治療期間が長い、子供の頃にやる治療など、いろいろなご意見があるでしょう。

しかし、当医院に来ていただければ、必ずやそのようなイメージは完全に払拭されます。
矯正治療には年齢の制限はなく、当医院でも成人矯正の方が多くいらっしゃいます。
多少の個人差はありますが痛みもほとんどなく、他人から治療しているのがわからない舌側矯正(裏側から矯正装置をつける)もご好評をいただいています。

当医院の矯正治療のメリット

・成人からでも矯正できる
・外から見えない舌側矯正
・痛みが少なく安心

歯科矯正治療とは

一般的に矯正装置を歯に装着して一定の力を加えることで歯の移動を促し、歯並びを整えたり、正しいかみ合わせを実現する治療法です。

歯並びが悪いと・・・

ブラッシングが行き届かずむし歯や歯周病の原因になりがちです。
また、かみ合わせが悪いと、発音が悪くなったり胃腸障害を起こしたり、あごの関節を痛めたりします。

きれいな歯並びは見た目の美しさだけでなく、健康づくりにも重要な役割を果たしています。

症例

噛み合わせ・審美性の改善のために一口腔単位で治療を行った症例①

具体的には、インプラント治療・矯正をし、保険治療の銀の詰め物などを白いオールセラミックに変えています。今回は治療の最終ゴールを、左上の奥歯の欠損をサイナスリフトを併用してインプラント治療で改善した上で、

①バランスのとれた咬合平面の付与(横から見た上下的な歯の並び)
②適正な咬合高径の確立(噛み合わせの高さ)
③アンテリアガイダンスの付与(上顎前歯の舌側面が下顎の動きを誘導する作用)

としました。

治療の順序は

①サイナスリフトを含めた左上のインプラント治療を開始しますが、治癒期間中に、同時進行で、必要な歯の箇所を仮歯にします。インプラントに際しては、上顎洞に慢性的な炎症が見られたので、その治療も同時進行で行っています。
②インプラント部も仮歯で咬合ができるようになったら矯正治療を開始します。(この矯正治療は、成長期が終わった患者様に行う成人矯正なので、主に歯軸整直が目的になります。)
③矯正治療が終了後、仮歯の調整・咬合調整によって、緊密な咬合の付与を行います。
④仮歯の調整によって、最終的な噛み合わせが確認できた段階で、セラミッククラウンの作製に移ります。
⑤完成したセラミッククラウンを仮止めし、咬合などの経過を確認した上で、仮止めから接着の段階に進みます。
⑥治療後は、定期的なメンテナンスに来院いただき、予防歯科的に、噛み合わせ・歯肉などのチェック・調整を行います。

噛み合わせ・審美性の改善のために一口腔単位で治療を行った症例②

具体的には、インプラント治療・歯列矯正を行い、咬合調整後に最小限必要な箇所を白いオールセラミックに変えています。
治療開始時に55歳という年齢にも関わらず、勇気をもって矯正治療も選択して頂いたことによって治療のゴールが理想的な噛み合わせの状態になることができました。
この方の初診時は、”開咬”といって奥歯で噛んだ状態でも前歯同時が噛み込まず、隙間が空いてしまう噛み合わせで、治療の難易度も高いものでした。
もし、矯正治療を行えなかったら、前歯と奥歯の調和した噛み合わせ治療の実現は難しく、前歯は噛めないという状態のままだったと思います。
また、このように全顎的な治療のときは、顎関節の状態を常にチェックすることも大切です。
今回は治療の最終ゴールを、左上の奥歯の欠損をサイナスリフトを併用してインプラント治療で改善し、さらに予後が悪い右下の奥歯に対するインプラント治療を行ったうえで、

①バランスのとれた咬合平面の付与(横から見た上下的な歯の並び)
②適正な咬合高径の確立(噛み合わせの高さ)
③アンテリアガイダンスの付与(上顎前歯の舌側面が下顎の動きを誘導する作用)

としました。

治療の順序は

①サイナスリフトを含めた左上のインプラント治療を開始しますが、治癒期間中に、同時進行で、必要な歯の箇所を仮歯にします。インプラントに際しては、上顎洞に慢性的な炎症が見られたので、その治療も同時進行で行っています。
②インプラント部も仮歯で咬合ができるようになったら矯正治療を開始します。
一番の目的は、上下の前歯が噛めるという状態を作ることです。
(この矯正治療は、成長期が終わった患者様に行う成人矯正なので、主に歯軸整直が目的になります。)
③矯正治療中に、右下の奥歯に対してインプラント治療を行なっています。
④矯正治療が終了後、仮歯の調整・咬合調整によって、緊密な咬合の付与を行います。
⑤仮歯の調整によって、最終的な噛み合わせが確認できた段階で、セラミッククラウンの作製に移ります。
⑥完成したセラミッククラウンを仮止めし、咬合などの経過を確認した上で、仮止めから接着の段階に進みます。
⑦治療後は、定期的なメンテナンスに来院いただき、予防歯科的に、顎関節・噛み合わせ・歯肉などのチェック・調整を行います。

交通事故で前歯2本を失った方の症例

事故の場合、歯を失うだけでなく、衝突した際の衝撃により歯を支える歯槽骨も失ってしまうことも多いです。
(歯科医院での抜歯の際には、歯槽骨を残すように抜歯しています。)
このような時は、機能と審美の回復のために歯だけではなく、歯の周りの歯槽骨・歯肉を取り戻すことが治療のゴールになります。
また、インプラントの性質として、2本隣同士で並ぶと、インプラント間の歯肉はあまり盛り上がってこないので、ブラックトライアングルができやすく、審美的な問題が起こることがあります。
組織学的にも、臨床的にも、天然歯の周りは、インプラントより多くの歯肉が存在することが確認されていますので、このような場合には、【天然歯ーインプラントーインプラントー天然歯】という配置でなく、【天然歯ーインプラントー天然歯ーインプラント】という配置にするとブラックトライアングルにならずに、歯肉部分も審美的な治療結果を得られます。
歯を移動するには矯正治療が必要になりますが、この方は、右上の天然歯は、事故の影響で歯槽骨から少し外側で癒着している可能性があるので、その歯については、動かさないようにして、左上の歯を1歯分矯正治療で移動しています。

上記の矯正治療を選択して頂くことがなかったら、このような結果は得られなかったと思います。
矯正治療の前後に、インプラントの治療を行います。
インプラント治療は、単純に2本を同時期に行うのでなく、矯正治療用のインプラント、骨造成などを併用、矯正治療のサポートになる時期など様々なことを考慮して行います。
そして、仮歯で歯肉の形態を整えた後に、4本分のセラミッククラウンによる治療を行なっています。
前歯のセラミッククラウン間は、歯肉によって満たされて、審美的な結果が得られています。

噛み合わせの改善の症例

全顎的にはコルチコトミー(皮質骨への画家的な切開)併用のスピード矯正右下奥歯には、インプラント治療を行なっています。
現在治療後13年経過して定期的なメンテナンスを行っています。

全顎的な噛み合わせの改善を行う時は、
・顎関節の状態
・現在の噛み合わせのずれ
・顎運動の状態
などを確認の上に、治療計画を立てます。

その際に、矯正治療を含むか、否かという点が治療のゴール設定に大きく関与します。
最終的な噛み合わせの状態はもちろん、治療期間、インプラントの植立位置なども違ってきます。
成長期が終わっている成人に対する矯正治療は、骨の成長を利用できないので、精密な噛み合わせに導くということが難しい点があります。

そこで、成人矯正治療では、歯軸の整直という方向で治療のゴール設定を行い、最終的な精密な噛み合わせは、咬合調整・セラミックインレー・セラミッククラウンを併用して整えることが必要になります。
欠損歯があれば、インプラントを併用することもあります。

また、全ての方が適応ではありませんが、コルチコトミー併用が効果的と判断できる場合は、一時的に骨の活性が向上する事によって成長期が終わってしまった成人に対して、矯正治療のデメリットを一部補うことができます。

上記のような事を全て検討し、さらに患者様のご協力の上、治療を行なわせて頂きました。

結婚式前に矯正治療を行なった方の症例

結婚式前に矯正治療を行なった当時27歳の女性です。
(*現在はスピード矯正を休止しております。)

矯正治療の費用

ワイヤーによる矯正
上下(唇側) ¥990,000
(片顎)¥495,000
上(内側)/ 下(唇側) ¥1,210,000
上下(内側) ¥1,430,000
(片顎)¥715,000
部分矯正 ¥165,000
マウスピースによる矯正
インビザライン ¥1,100,000
インビザラインは年間調整料が別途¥66,000発生します。
クリアコレクト ¥825,000
クリアコレクトは年間調整料が別途¥55,000発生します。
部分矯正(アソアライナー) ¥49,500

※税込価格にて表示しております。