INTERVIEW
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銀座上符メディカルクリニック 院長 上符 正志(うわぶ まさし)× 銀座トリニティデンタルクリニック 院長 福島 一隆(ふくしま かずたか)

インプラントやセラミクスなどの審美歯科治療と予防医学(ホルモン療法)のコラボレーションの可能性

歯科医は「アンチエイジングの見張り番」

上符院長 予防医学が専門の観点からお話いたしますと、一般のクリニックではなかなか測定が出来ない、もしくはしてこなかった扉を1つ1つ空けて調べていきます。

大きな疾患の場合は必ず大きくバランスが崩れているものですが、一般に不定愁訴といわれるような原因が特定できない疾患の多くの原因の1つがホルモンのバランス異常でしたり、遅延型アレルギーだったりします。

例として大きな手術をした時に、凄く経過が良くて1ヶ月で退院される方とトラブルを起こして3ヶ月かかってしまう方の違い、または、スキー場でおじいちゃんとお孫さんが、たまたまぶつかって、同じ骨折をして、小学生のお孫さんは3週間位で歩けるようになるのにおじいちゃんは2ヶ月位かかる、この違いというのは、ホルモンなのです。

ですので、インプラント行いたいとした場合、代謝ホルモンを測定して、年齢相応の状態であればGOですし、疲れていて実年齢より低い数値が出てしまうようであれば、回復するまで待つか、足りないホルモンを補うという事によって、定着度や回復力に差が出てくると思います。

銀座上符メディカルクリニック 院長 上符 正志(うわぶ まさし)

福島院長 インプラントの場合、骨に埋設するチタンと骨が定着する期間を一律で2〜3ヶ月といった具合に患者様にご案内しているのですが、先ほどのおじいちゃんとお孫さんのお話のように、お年を召した患者様でも、ホルモンバランスを整えた場合、若い方のように早く治癒させるという事も可能になるのですね。

上符 細胞再生期間を短くして元通りに戻すという事は、栄養度とか安静度だけではなく、決定的なのはホルモンなのです。成長ホルモンであったり、甲状腺であったり、DHEAだったりで明らかに違いますね。
例えば、膝の人工関節の手術などは先にホルモンを補充してコンディションを高めてから行うというのが一般的です。

福島 今後、是非歯科の方でも取り入れて行きたいですね。

上符 アメリカでは歯科への応用事例も既に多く、ホームページなどで各種ビタミンやDHEAなどの投与をしている、つまり予防医学も取り入れてインプラント治療を行っている事例をみかけます。患者さんを安全に、出来るだけ短期間で治療しようという現れなんじゃないかと思います。

銀座トリニティデンタルクリニック 院長 福島 一隆(ふくしま かずたか)

福島 歯科治療をしていて、一生懸命きちんと歯磨きしているのに歯周病になってしまう患者さんと、歯医者に来るのは数十年ぶりという方なのに、全く歯周病とは無縁の方がいらっしゃいまして、歯周病などになりやすい体質の方となりにくい体質の方がいるのではと感じていましたが、歯周病になりやすい遺伝子というのはあるのでしょうか。

上符 人には32,000ほどの遺伝子があるのですが、例えばそのうちの1,000番から1,050番までの遺伝子が何に関係しているのか?ということまでは具体的には分かっていません。
ただ医学的に60〜100種くらいの病気に対しては、どの遺伝子が関係しているのかというのが分かってきているものもありまして、そのうちの1つがCD14という歯周病に関連した遺伝子がありまして、そのCD14が多型といって、問題がある方と無い方によって歯周病の発生率が違うと言われています。

ですので、どうも自分は歯周病や虫歯になりやすいという事がありましたら、遺伝子検査を受けてCD14の多型を調べて異常があれば、それに見合った治療や予防をすることができます。

遺伝子検査というのは一生に一度、行えば良いので、早く調べれば、将来起こる自分の弱点がリストアップされますから、出来るだけ早めに先手必勝で調べて予防されると良いと思います。

福島 私は虫歯になったから削ってつめる歯が抜けたから、インプラントやブリッジを入れるといった対処療法的な治療だけではなく、あごの関節や噛み合わせなどトータルなコンディションを整える事によって、抜けた歯を埋めるだけではなく、抜けてしまった原因を究明し再発を防ぐ、より予防的な治療をしていきたいと考えていますので、上符先生の遺伝子検査や、ホルモン療法など積極的に取り入れさせて頂きたいと思います。
何よりもまず、自分(福島)が受けてみたいのでよろしくお願いします!

上符 人の臓器は1日1日老化していくことは避けられず、眼だったら老眼、耳は難聴、歯はインプラントだったり全て老化に向かっていくものですから、福島先生がたが診ておられる口の中というのは、物を食べたり、声を発したり、呼吸したりと様々な臓器への入り口ですから、アンチエイジングの最も先端にあると思います。ですので歯科医というのは「アンチエイジングの見張り番」といえるのではないでしょうか。

銀座上符メディカルクリニック 院長 上符 正志(うわぶ まさし)
PROFILE
銀座上符メディカルクリニック 院長上符 正志(うわぶ まさし)

1960年、山口県下関市生まれ。九州大学工学部在学中、医師が社会で果たすべき役割にめざめ転身、産業医科大学医学部に入学。卒業後、横浜市民病院外科、北里大学医学部救命救急センター、益子病 院内科などで治療に携わりながらも、病気の早期発見・早期治療の方法に限界を感じていた。そんななかでアンチエイジング医学と出会い、発症を未然にふせぐ患者本位の医療の可能性を見いだす。米ニューヨークのザ・サレーノ・センターで行われている最先端治療プログラムを習得し日本に導入。